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松原健之 Casual Dinner Show 2012 @原宿La Donna
出演:松原健之(vo)/塩入俊哉(pf)/岡沢 茂(Eb)/楯 直巳(Percu) 

Set List

青葉城恋歌
初恋
美空ひばりメドレー /悲しき口笛 〜お祭りマンボ〜津軽のふるさと

追憶のオペラ with 楯さん

愛のうた
金沢望郷歌
気儘な恋人
風よはこんで
エレジーこころの道
歌の旅びと
encore
最後の雨
あなたに花を

灯が落ちたステージにパウダースノウを降らすピアノの音色。シャンシャンシャン…サンタさんのソリの音? 次第に遠のいて行く音に。プレゼントは何かしら。皆さんのお顔に表れている期待度MAX。
松原健之さんという素敵な歌手をお連れしてくださいました(*^^*)
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の幻想が降りてくる。シャンシャンシャン鈴の音が男前〜なナイトを連れて。
手に取れば指の間からさらさらこぼれる雪。厳寒の地だけに降る、こぼれても大地に落ちても簡単には融けない粉雪。松原さんの声の魅力、クリスタルヴォイスはさらさらとこぼれる粉雪のよう、形を崩さず美しいままに私たちの心へ透明な艶で確かにその存在を積もらせていく。
ピアノは柔らかな和音が積もりゆく静音を現し、ストリングスの音色も重なると声と演奏の雪が結晶の形で舞い上がる如くな華やかさが壮大。鎮まりきらない激情が鮮明に浮かび上がる。
ラスト、…だけくれますかぁあ〜〜〜っと柔軟に伸びていく美ヴィヴラートが新雪にくっきりと足跡を残す強さで心に残る、果たしてこのように残る女性は…現代には居るのでしょうか(笑)
雪が降るぅ〜雪が舞う。伸ばしたり、切ったりの歌い分け。想いを繋げようか断ち切ろうかと、揺れる主人公の気持ちを察する。さらには楯さんのコーラスが重なると言葉の響きそのものが持つ鋭さが前面へ押し出す効果が大きくなると聴いていた。
松原さんの声、聴きたかった、と感激で胸がきゅんな私です。

被災地への想いを込められて青葉城恋歌
 楯さんが水の流れを演出。風景がリアルに浮かぶと曲が身近に寄ります。星のささやきもさりげなく添えられて。松原さんの声の美しさがますますハリを増していくよう。原曲とは異なるアレンジと聴きましたが、原曲のイメージが融合しているので、みなさんきっと異なるとはお気づきにはならないでしょうね。
さあアグレッシヴにいきますな感じでノリノリな初恋
岡沢さんのベースが細やかに絡む音がしなやかで滑らか。ベースマンのセンスが感じられます。地味な存在と思いますが、そうそう松原さんがメンバー紹介の際「こんな有名な方に弾いてもらえて幸せです」と岡沢さんをご紹介。岡沢さんがパッと照れて&喜ばれたおかおがとっても嬉しかった。素の岡沢さん!予想外の言葉が嬉しかったのではないかとも思いました。また、楯さんのカホン、小気味よく軽やかなタッチがリズムの縁取りをきっちり刻まれる。
ノリノリであってもさすが演歌歌手、ラストのこれでもかっ〜〜っと続くロングトーンにきりきり舞いでした(笑)
MCでは私より年上(と思われる)女性の笑い声がおばさまでして、客席との距離もぐっと狭まり楽しい。
笑いで和めば、美空ひばりメドレーへ。 曲目を聴きながら米良さんの声を思い出しているワタクシでもあり、美空ひばり独特の巧い節回しが濃く耳にあるので、どう聴こえるのかと楽しみが沸く。
松原さんよ、クリスタルヴォイスが淡々とせず精悍な響きで貫かれた端正な歌い上げで納得しちゃう。ジャズフィーリングをも感じさせる悲しい口笛そしてピアノがおなじみのメロディを弾ませ、お祭りマンボ会場が一気に盛り上がります。マンボ開幕とばかりにおばさま達、踊りだ、出しませぬが、思い切りのいい颯爽とした歌に生き生きして見える。中間の聴き所もたっぷり。ここは男性の色気でくらくらっと攻めてきました。メドレーのラストの津軽のふるさと楯さんのコクのある笛の音が郷愁をしみじみと呼ぶ。津軽の風景を空気ごと感じる匂いまでも。
歌われたカバー曲は、本当に歌が好きで喜びと嬉しさが伝わり、声のダイナミズムも広く、歌い込まれたコントロールの余裕すら伺えた。
衣装替えで塩入さんの曲コーナー♪ 追憶のオペラ
楯さんのPercussion付きはスペシャルver.ドラマティックな楽曲が、曲想の感情の推移にすっと繊細な配慮が楯さんの音色で加わる。遠近があるのでその波動で次第に身体のなかに染み込んでくる感覚がまたいい。すると、ピアノの語り口、感傷がゆったりと凌ぐところとドラマティックに展開する感情の落差が増大すると感じ、やっぱりほら、皆さん塩入さんに釘付けになっているわぁとにんまりしていました。
愛のうたはCD同様Popで明るい。
タイトルの如く愛に満ちた世界を、酔いしれるのでなくふんわりと表現できるヒトってなかなか居ないと感じる。すごく優しい気持ちが貰える。
桜橋からぁ〜♪ えっこの歌。たけしぃ!の声を掛ける金沢望郷歌と気付いた時既に遅く、この町で〜♪っと進んでいました(声は掛かっていました)呆気にとられていればジャジーなピアノソロ。 この演歌がこんなにもこのステージに合わせたCasual Dinner Showスタイルに変化していたとは!
あ〜〜やられた(笑)悔しい〜〜(笑)演歌で歌い上げる感覚より、リラックスしつつもアダルトな魅力が感じられて松原さんを「可愛い〜」と発してらしたお客さま(私より少し年上のおばさま達)は、彼の二枚目な部分にどきっとなされたのではと思います。
聴いていて、私は松原さんのクリスタルヴォイスが大好き。表面上、さほど深く掘り下げている感じではない自然な歌い口。それは歌詞の面でも同様であり自然さが(でもこれは難しい。今歌はうまいけれど歌詞のフレージングがめちゃくちゃな歌手はいっぱいいると感じる)ほんのりと匂わすだけで、つい追いたくなるのだ。そう俯瞰的に聴こえても松原さんは決して平坦に歌ってないから、それぞれのフレーズ毎の、ひとつひとつ音の粒が立つすっきりした声の言葉の末端に小さな扉があって、私の妄想(笑)に合わせて少しずつ開き歌詞とメロディに宿るポエジーを感じる空間を置く愉しみがあるのだと。そこへ特にサビでの表現とラストの余韻は想いが確かな感動で伝わっている。演歌歌手である巧さと強さ。歌い手の喚起力をじわじわ高めていく塩入さんのピアノとアレンジがあればもう扉は全開!なのです。

ほっと一息にこの二曲はぴったりです。 気侭な恋人と風よはこんで
一緒に口ずさめそうなお手軽感が良いです。気侭な恋人が、素敵なバラードに。優しい声にメロメロでしょう。好きさっキラン〜と応える音が私達の鼓動(*^^*)。童謡な感じの風よはこんで♪歌う楽しさが溢れていて、明るい声に病んでいる心が開放されますようにと思う。
さぁラストも近づいてサビシいけれど、 エレジーこころの道
わぁ〜〜い塩入さんアレンジの曲。 震災の応援歌になっているのではとの松原さんのお話。哀歌、悲しみを共感すべく楯さんの笛の侘びな音色が泣ける。マンドリンのアルペジオが幾重にも織るロマン的な陰翳が加わると深遠な道がひらかれていく。笛が夜鷹の声に聴こえてどきっとした。更に胸を打ったのが松原さんの直立不動で歌われるお姿。静かに精神を熟成させたい一心か。震災への哀悼と曲の想い、彼だから曲を作ってくださった音楽家皆様への尊敬の念が込められているのだと思う。
歌の旅びと
イントロのピアノに弾ける指捌きを予想しつつストリングスが艶やかなうねりで、生できくと楽曲の総てが躍動に息づいていて瑞々しい感覚が体中めぐり、充実感に満たされていく感動が
生命力を得らえたと嬉しさがこみ上げる。しなやかな演奏に歌声は生き生きと乗り、高音域でも揺るがないもっと先へと流線型を描く響き渡る声が、まさに謳歌していると。歌で色々なジャンルも旅して欲しい。

たけしたけしたけし〜〜あついアンコールにお応え。
最後の雨 どこかで聴いたことがあるような。でも判らないのです。
聴きながら等身大の松原さんを思いました。男性の優しさと切なさ、お若い熱情をも実像で想像してひとりどきどき(笑)AOR系な魅力がこれからも一層加味されていく予感。
バラードでの塩入さんのピアノは絶品!メロディアスな曲への細やかなアプローチが作品に格調を与え、感覚的だけでなく体の深部から吹き出しそうな精神的な高揚が伴って、それは歌い手と私達にも伝わり、ライブだけの甘美な共有空間を築く。すべてを一つにしちゃう技量の大きさを痛感せずにはおられません。…バラードでのじゃなくて、でもですね。
ラストはあなたに花を
春にうまれたひと〜にはと、四季のお花を贈っていく歌です。CDではのどかですが、ライブではとてもリズミカル。楯さんのさりげなく四季を織り込んでいく自然の音色に耳がはりつきました。楯さんの具体的な、蝉の鳴声、シャンシャンとベルの音、他の曲での水の音。総て遠くから聴こえてきてやがて過ぎて行く。その遠近感がすごく好き。また音色も自然そのものであるから歌の景色背景がより鮮明に浮かびました。
活気に満ち安定した歌声は2ndステージも余裕綽々であると聴きました。周りのお客様、2ndステージもご覧になると、終了後興奮状態でお話あっていました。 
会場の外は、明るくお若い人達がいっぱい。原宿でしたぁ〜。顔がほころぶ。それぞれが充実した休日を過ごしている笑顔がよっくわかりました。幸せな時間は皆さんの幸せも共有できるのですね。


松原健之さんのCDをシングル以外アルバムはベスト盤のみ愛聴中なワタクシで、その印象からで偏りもありますかとご了解くださいね。
塩入さんアレンジ曲とストリングス系の音色が同期で加わったライブでの曲はCDのニュアンスを前面に出し、楯さん、岡沢さん、塩入さんのアコースティック編成では塩入さんのアレンジで、曲のイメージが大きく広がっていた。と、二曲目の青葉城恋歌から感じ始めていた。原曲とは違う松原さんオンリーのアレンジが施されている。クリスタルヴォイスをどう生かしきるかを様々なジャンルの優れた歌い手をフォローなされた音楽感性が考慮し尽くした塩入さんのアレンジマジックなのです。
さらに凄さを感じさせたのは、一語をもおろそかにしない表現の松原さんですから、もちろん塩入さんも。一音もおろそかにせず細やかで厳密に構築された演奏が、聴いている私たちには締め付ける苦しさや威圧感を与えないのです。歌も演奏も一人歩きしない絶妙なバランスが感動という足跡で大きく残りました。大事な事であると、今思います。
演歌なんですがニュアンスが違う、ポップ演歌?ネオ演歌?(笑)と感じるのは私だけかもしれません。お客様みなさん演歌で応援なさっているので。ただこのライブをすんなり受けいれて聴き入っている。知らず知らずのうちに、馴染んじゃっているちょっと違うよ演歌(笑)
私はずっと前、プログレッシヴ演歌と言われた夜桜お七(坂本冬美さん)で驚いた斬新なアレンジ。演歌もジャンルの融合で新しいスタイルを松原さん塩入さんアレンジでの○○演歌と呼ばれるようになって欲しい〜〜。
今後大注目です! ありがとうございました。

私は予習です。ときめきはバラードの原曲を聴きたい と思います(*^^*)v 
takako.