2015.1.7.wed.
Infinity Arts Mugen"東京巡礼 其の参 at:渋谷 JZ Brat Sound of Tokyo
 出演:IAM/KNOB KNOB (Didjeridu,Ritual Prayers) 塩入俊哉 Toshiya Shioiri (Piano) 楯 直己 Naoki Tate(Voice, Percussions)

第一部
1∞ 音壽(オトホギ)
2∞ OKINA  KNOB
3∞ Delight  塩入俊哉
4∞ Innner Child 楯 直己
5∞ 寶舟

第二部
6∞ クジラ 〜大祓祝詞
7∞ Free Men Soul〜True New World〜
8∞ 漂泊の旅路
9∞ Love Joy

encore
真っ白

 
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開演前のJz Brat
いっぱいのお客様が談笑なされる雰囲気は熱気を高めている。
その熱気を集める今夜の主役、IAMがご登場。
静寂にシンプルな鐘?鈴?の音は0時を告げる時計の音、若しくは除夜の鐘〜♪(私的に西洋も仏教も混じります)さらにイダキ(ディジュリドゥ)が重なると、新年を迎える番組ゆく年くる年を、神社からの生中継を聴いているような感覚が重なりました。
そしてピアノが私の音はじめを呼びました。
音寿
ゆく年くる年のイメージから日の出を感じ、ピアノの音色は穏やかに揺らぎながらも心臓の鼓動のようにはっきりと強いリズムを発します。陽はぴか〜〜んではなく、森の朝靄の中に陽が差し込む優しさに暖かくなります。交信を発するわずかなPercの音にも敏感になり、靄が薄らぎ石笛が応える。
即興での響き合いの始まりです。音響の長戸さんも即興になりますよね。
KNOBさんのご挨拶とメンバー紹介。
お客様のエネルギーがすごい。新年を迎えおめでたい世界をひとつひとつの音で紡いでいきたいとお話になりました。
OKINA:KNOB
お能の翁(老体の神が祝福をもたらすという信仰もあるそうです←コピペ)は神聖な儀式ということです。イダキが壮大な遠吠え(スミマセン)から循環の音色を奏すれば、翁の「能面」より、OKNAの仏像(イメージですわよ)が立体的構築されていき、シンセの音色、太鼓の合図でその姿は大きい像となり神々しい光を帯び、祝詞を詠い舞う。目を瞑って聴くのがオススメ(いえいえ皆さん瞬きも忘れ微動だにせず聴き入っておられましたかと)
太鼓の響きの合図で翁はその姿を鮮やかにぱっと消し、小さな鐘が神聖な域をつないでいく。
Delight:塩入俊哉
光輝く新たな世界へのイメージということです。
ほぼピアノソロ(目を瞑って聴いていましたのでシンセからいつの間に移動したのでしょうか)の流れ。
滑らかなピアノのタッチは、枯れていた樹に触れれば再び花が咲く(爺さんは翁…関連付けたいワタクシ)傷を負い飛べなくなった鳥の羽に触れれば羽ばたいて飛んでいく。そんな治癒力を聴いていました。微かな小物percの音は回復した喜びの声なのかもしれない。
ピアノの指先には心を読むメロディが刻まれている。私たちの負に触れ、生き返らせて。
そしてそこからどう向かえばよいのか、流麗で密な流れの中にもきっちりと主音を浮かび上がらせる神業をやってのけつつ、何かを伝えようとする熱いメッセージで心を押す。でも厳しさを忘れさせない。だから安堵の場も用意して。その厳しさゆえに心が洗われてゆき、他の音色を寄せ付けない緻密さから静へ降りてゆく緩みがじんわり添っていきました。光が零れてくるように。
Innner Child楯 直己
自分自身の中にある子供=神の世界
コラ(まあるい弦楽器)が、和琴のような雅な音色で語ります。デリケートな響きに楯さんのロングトーンヴォイスがノスタルジックな感傷を連れて、でも解放された気分になる。
シンプルな音型なのがオリエンタルでとてつもなく大きな大陸が目の前に広がっていく。
するとイダキ(KNOBさんがディジュリドゥをイダキと申されていましたのでこう記します)の音が無邪気に戯れてくるの。お正月遊びに例えちゃいます。イダキとコラのコマ回し。
ニンマリ笑い、お互い挑発も仕掛けながらも真剣そのもの。獅子舞もお出まし?(これはシンセの音色)きっと各地には民族古来の遊びがあるでしょう。その光景は世界の子供たちを讃え、やがて神々しい領域へと立ち昇っていきました。
演奏前、説明があった自分自身の中にある子供の…という曲への想いは、もっとスピリチュアルな感覚であると考えます。
えへへ、スミマセン私は、奏者達自身の遊び心満載(もちろん真剣です)で子供のときと変わらない好奇心おう盛な瞳の輝きがそのまま遷った、大人の音色の掛け合いを聴き、愉しんじゃいました。
ワタクシは変なヤツです。
楯さんのMC。
1月7日は七草がゆ&人日(じんじつ)の節句(はじめて知りました!)。けがれをはらうおめでたい日とのお話。
さて一部ラストは宝船
ジパングをめざす宝船です。
これはみんな乗らなきゃでしょう(笑)楯さんという船頭さんが、1.2.3.のパートに分かれてくださいと申され、3和音を私達がハミングします。ひたすら続けます。これがなんとも心地良いんだな(笑)ずっと聴いていましたので、声を出す行動=乗船する自然な流れはタイミングよすぎ。ここに居る実感と、連帯感をつくる。声を潜めてハミングしていればさりげなくピアノが、楯さんの声が出航を促し、拍子木のリズムは時を知らせているよう。
声が繋いで行く優しく甘い響きの先に、すっと光が射す、皆が笑顔で過ごすジパングは桃源郷ですね。
なんと申しますかはっきり解る勝負も時には必要ですが、もっと素直に勝ち負けより尊いものを知っている場所のような船旅へ導いてくれる感覚でした。

第二部
クジラの声(初めて聴きました!)が!泳ぎが見えるような音をピアノが波と化して奏でます。
大祓祝詞
って。ええっ(驚)
KNOBさん「たかまのはらに…あめのみかげ…おおうなばら(所々はわかるヾ(- -;))…」朗々と祝詞を詠まれている。滑らかで透る声自体にうっとり。
まてよっ(冷静に)クジラの声とピアノが流れているところでの大祓祝詞!!なのよ。(正直に、ワタクシ詞は存じませぬが)ええっ(再び驚)
それがとっても馴染んでいるので大祓祝詞を唱える環境があまりにも覆されていることに気付かない空気(いえ、皆さんはお解りになってらしたのかもですが)が不思議で、私だけが浦島太郎なのかと。
びっくり。口があんぐり開いていたかも知れません。詞はちゃんと届いてくる。絶妙な調和に声の昂揚で感情の高ぶりを感じながら。
クジラは世界中の大海原を泳ぎ、その鳴き声には争いつづける人々を嘆く声も代弁しているのか。大祓は罪を消滅させてくれる。
怒りをイダキが再現し、楯さんのヴォイスが応じて、ピアノが揺らめく音色で大きな渦を作っていきました。まるで罪を一つに纏めていくように。そこからはストレートに新しい気の誕生をもたらしてくれるのだと、希望へと向かう曲でもあったと思います。

この文の中でも世界という文字を沢山書きました。同時に平和の文字も浮かびます。
私が生きている間に世界が平和になるとはあまりにも楽観的すぎます。ましてや個の人間が世界平和などど書く事すらも憚られますが、でも次の時代へ伝えていくことがなければ、いつか争いが無くなる本当の平和も来ないとも思います。
大祓祝詞、古代より伝わるその意味を備えていると気付く時、IAMが奏でる今の音楽感性で語られる斬新もって極まりないこの曲と申しますか祝詞にこそ、
MUGENに拡げていく任務を課して欲しい。
平和を願います。

ぼおっと聴き惚れていましたら、塩入さんがお話中でした。気を取り直し(笑)
楯さんの息子さんへ(留学)の旅立ちをお祝いする曲という
Free Men Soul〜True New World〜
清涼な波の音に、教会的なマリンバ系の音色がアディエマスの賛歌、Hymn(讃歌)が懐かしく蘇りました。イダキが、ヴォイスが集まってくるとアメイジンググレイスの世界へと巡り、ホットな演奏には
優しさと愛がいっぱいいっぱい詰まった曲でした。
漂泊の旅路:塩入俊哉
唯一スコアがある曲ということでよろしいでしょうか。で、でもライブでは毎回どこかしら違っていて、スコアは無いのかも。今回はピアノのみの演奏(シンプルではございませぬが)
一番ではシンプルにアーテキュレーションから生まれる絶妙の間を操り、楯さんの歌声、KNOBさんの祝詞が冴え渡りました。やがて絶え間なく奏でるピアノにラストではイダキも絡み重厚さを増し、お腹にズシンと響きを残し、物語を聴いている感覚でした。
ラストは
Love Joy〜緑色の彗星を発見した方のお名前〜
地球に宇宙に発信する響きという。
鐘の音。余韻が輪を描いて私達を包み込んでいく。その奥底から静々と沸き上がる感情を代弁してゆくピアノは慈愛に満ちて。時々発せられる微細な音も聴きのがしたくないと息を詰めても、なんだか心が安心しきってしまい、いまはじっとこの気を感じていたいと。こんこんと沸き上がっていく響きのエネルギーは徐々に感情を高めてすべてを空間に解き放っていく神秘で壮大なオーケストレーションとなって屹立するような神々しいシンフォニーを築いている(これもホントに即興なの?とのけぞり倒れそうになったワタクシ)圧倒的な響きが隅々まで行き渡る寿實に包まれて感動の終結でした。

アンコールを求める拍手が鳴り止まず、再度ご登場の皆様。KNOBさんはハットを被られて。

さて。
IAMのコンサートも回を重ね、お客さまのお耳も肥えてきているに違いないのだから、それに対応していくIAMのお客さまの音楽の好みやマーケティングもぬかりがないハズ。んが
「何やりましょうか…(困)…この真っ白な感じで」
まったくもってぬかりだらけなのである(笑)←今回満員御礼ってスゴくない??…このくだり調子に乗ってスミマセン。
メンバー紹介のあと『そして皆さん』の言葉が示してた、私達参加型なのだから。
音楽の出発目線は同じ。この時間だけの響き合いは毎回変化しているのです。

アンコールは
真っ白
楯さんの笛から始まる。日本の和への回帰へ向かうのかと予測すれば、違うよ。幽玄なイメージ。KNOBさんが唱える祝詞も密やか。唱え終わると天女が舞い降り、光り照らすように音楽は徐々に輝いていくのです。絡まって行く細やかな装飾音が即興で足されていく自然な感覚は、その場に居る慶びを共有できた感謝の気でいっぱいになりました。


ずっと前、こんなことを書いた記憶が。
宇宙空間で、星が惑星が永遠であるのならば、誕生していく星の光で埋まっていき、夜の闇はなくなるのだから。何光年という単位でつないでいる星の無限
永遠は無いと私は思う。
宇宙が無限であるということは、存在するひとつひとつ物体が、誕生と命を削りながら繋ぎあっていくものだと教えてくれる。
無限を広げていくのも私たち自身であるのだともIAMの添ってくださる音から感じていました。

ありがとうございました。
takako.
150107