3月30日(月)
塩入俊哉ピアノソロ・ライブ2015
『春爛漫』at :東京倶楽部目黒店

1st
こんばんは。
 サンサーラ〜迷い込んで 作曲:塩入俊哉
ソロライブは10月以来。ひとりで行うのは初めて。全部ひとりでやらなきゃいけない。
 春散漫、じゃない春爛漫〜〜
 春爛漫サクラサク 作曲:塩入俊哉 (古川展生)桐朋高校卒業生へ 稲垣さんっぽい曲
 別れの曲 作曲:F.Chopin
 ノクターン遺作 作曲:F.Chopin 原曲そのままに
 約束 作曲:塩入俊哉(saya/古川展生)
 水のない河 作曲:塩入俊哉 (古川展生/齋藤順)
 僕にできること 作曲:塩入俊哉
 追憶のオペラ 作曲:塩入俊哉(ジョシュア・ローマンvc)

2nd
 君のいた夏 作曲:塩入俊哉   
 MCエキシビションのお話。 鈴木明子さんのラテンyou tubeにあります。今年は札幌〜〜
 海の上のピアニストより〜愛を奏でて 作曲:Ennio Morricone
 アヴェ・マリア 作曲:Giulio Caccini(古川展生/宮本笑里&宮本文昭)
 水樹さんのコンサートへ参加のお話(ほんっっとタイヘンで) コンサートはDVDで観ましょう〜〜
恒例〜このごろのお仕事コーナー〜音源が流れました。
 アルビレックス新潟 のRadioテーマ(新潟県民FM PORT)ブラジルっぽく
 ANAK  編曲:塩入俊哉(杉田二郎)
5年くらい前、アレンジし直しましたが、未発表曲
(愛息ならぬ愛車が燃えたことも)
お花見、外せないのがイカ焼き〜匂いを漂わせながら…妄想です
 桜の時に 作曲:塩入俊哉
 ブラック・バカラ〜バラの鎖 作曲:塩入俊哉(奥村 愛)
 あの頃のままで 作曲:塩入俊哉

Encore
 夢のしずく 作曲 塩入俊哉(古川展生 for 宮本文昭)

敬称略
ノクターンは原曲、夢のしずくは本日発売開始のスコア通り。
他、全リアレンジを施された曲と思います。

4月4日追記。
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ご登場〜ピアノに座るなり
『こんばんは』のご挨拶。
瞬間気を和ませ、皆さんの笑顔をそっと寄せてくださいました。
塩入さんとお顔馴染みの方が多いと思われるお客様達。演奏者と客席が近いだけに親密さを増し、ライブでのお席が特別な場所と究めていきます。
さて。
ピアノの音色が響くな否や。皆様背筋がシャキ!と伸びました。
塩入さんのサポートなされるアーティストコンサートでのお姿や音色から、敬意を払われたお気持ちの表れであると。
演奏者とお客様の信頼関係を映していました。心が温かくなった嬉しい瞬間でした
そしてオープニング曲は、新曲。
サンサーラ〜迷い込んで
イントロが無いカンジ(これって意外。サポートコンサートではイントロがほぼあると聴いています)最初から主題とも聴く耳に残るメロディが、次第に(8分の6拍子?なのかしら)混迷し、タイトルの迷い込んで〜に落とされていく。豪華絢爛に咲き誇る「木花咲耶姫」の美桜に魅せられて迷い込んで行った来世をイメージ。
強奏に心を奪われても、単に強さで惹き付けるのでない、決して安っぽい強音ならない展開は濃密な弱音と細やかな音が土台となっている。そのコントラストに、鮮やかに浮かび上がらせて行くメロディ(木花咲耶姫)が現世を目覚めさせ、戻ってこられました。ほっ
最初から濃ゆい〜
MC「桜、急に咲いちゃいましたね。…春散漫、じゃない(笑)次は桐朋高校の卒業生へ送った曲」
チェリスト古川展生さんと演奏なさったという曲という、
春爛漫〜サクラサクバラードです。
かいらしい桜(何故か関西弁にしたくなった・笑)の隙間から差し込む暖かで静謐な陽射し(保護者の眼差し)に融けあうとても透明感あるメロディは、淑やかなパッセージから華麗な装飾楽句まで一点のクモリなく優しさに満ちたメロディでした。チェロの音色も想像しながら。花が咲きつつもう新葉も一緒に咲いている桜親子のお姿をも浮かびます。
演奏後、曲を作られるとき、サポートしているアーティストの影響を受けるとのお話。
この曲は稲垣潤一さんっぽい。なるほど。
「君、」と「誰がために…」系思いました。

日向薫さんが命名なされた「八王子のショパン」が奏でてくださいました二曲は。
最初の別れの曲は、塩入さんがアレンジを施されたVer.です。
この二曲では、孤高の桜が浮かびます。
以前にも書いていると思います、別れの曲はアレンジしたら難しくなってしまったと。
皆さんよくご存知のメロディを縦の線といたしましょう。塩入さんのアレンジにはそこへアルペジオが群がってくるかの如く無数にまとわり付いていて。なのに一にも二にもビシビシ決まりまくっている縦の線!(スゴすぎて間違い探しをしたくなりまする・笑)それがオーロラが棚引く情景にも見える程、極まりなく美しい絵巻で流れる。孤高の桜は風がたなびくとオーロラのカーテンになるのかも。生演奏を直に聴きますと、スコアを理知的に掘り下げたというより、本能や感性に突き動かされたアレンジと感じるほど流麗な響きが秀逸です。

二本目の孤高の桜
ノクターン遺作嬰ハ短調です。
月光ソナタを聴いていて思ったのは(これも以前書きました)塩入さんの音色って短調&低音でも重く暗くならない。それが不思議なんですけど。余韻なのかピアノのタッチなのか。を思い出しつつ、でも
ワタクシは、高音の煌めきと物憂いメロディの陰翳は表面はサラサラと弾いているようで懐の深い暖かな温度が上昇し、心がたっぷり揺さぶられます。しっかしピアノは曲の情感に任せてタッチが乱れることもなく、鮮やかなテクニックと昂るテンションをきっちりキープしている知と情のバランス。
どこか客観的なクールさを聴きました、孤高のショパン、を思いました。

どクラシックの原曲通りの演奏はワタクシはとっても嬉しいです…

被災地に行ってきたお話。次世代へ向けていかないと。
約束
清楚な桜を思いました。大切大切に育てられて毎年毎年伸びやかに枝を伸ばし、花を咲かしていかれますように。
春の匂い=花粉症が一気に押し寄せる。そんなカンジ?な曲。
水のない河
曲想と生演奏を何回も聴いていますが。始まるな否や、音色の旋律が落ち着いているほどに心がざわつくのは何故。
はい。展開がすごいよっとの前触れなのです。嵐の前の静けさではございませぬが。
悔しいのはいつの間にかその激流にすっかり弄ばれてしまっていること。左手が奏でる重厚な音色、激流を思わせる連綿たる右手の流れ、水無し河の底にはこんなにもドラマティックな人間の心が潜んでいるのかとコワくなりました。人の心に潜在的に起こる衝動は普遍の性(さが)なのでしょう。
タイトルと今回の桜(勝手に組み込んだテーマ)に、枯山水と枝垂れ桜が一緒に得る悠久の時の流れを重ねました。

お蔵入りとなった曲(30代の頃)を。タイトルとお話からコワいもんなし!なイメージをもちましたが、
僕にできること
ポップス感一直線。タイトルから頼もしいですし、溌剌と弾けるリズム、細やかなアルペジオもしなやかな音の流れも爽快。心を軽やかにしてくれます。
春の訪れを感じた時、嬉しい事があったとき、伝えたくなりますよね。
そう、いつも側にいてくれる方へ。
…いつか「ねえねえ聞いてっ!」弾む声が聞こえてきますように。
可愛らしい桜を。
花がまるい一塊で集まって軽やかにじゃれている雰囲気に。
このまま”塩入俊哉ソロライブご一行様”にて、いそいそとお花見へ繰り出したくなる。
ゴザを持参して(青いシートではいけません・笑)ね。

一部ラストは追憶のオペラ
以前お話くださった曲の背景を思いました。墓地に佇む親子。花吹雪をプラスしたいと。
忍び寄り低くたれ込む暗鬱、対照化されるように炸裂する哀愁が慈愛をひたすら欲していて、途方も無く命を懸ける姿が胸に迫りくる。でも未来は開けて行くのだと確信できる強さが心を奮い立たせ、感謝の気持ちと似た勇気も興させる。熱いものが込み上げました。
曲想の主人公には命が宿り、子供の姿を遷していきますが、ピアノのレンジをいっぱいに弾きオーケストラ並でスケールを拡げる渾身の演奏、この曲自体こそに作用する力で生命が宿っていると、そう思わずには居られない心を打たれる演奏曲でした。

第二部です。
君のいた夏
初桜の初々しさに、まだ開かない蕾の鮮やかなピンクや咲き始めた桜色が恥じらいを絡めて。
ピアノのみというスタイルがとっても新鮮。
颯爽と奏でる右手のメロディに対して左手の和音がね、不協和音が続いて進むうちにふっと揃うのよ。そこが追いかけっこをしていて、やっと捕まえた〜みたい、もどかし気な恋愛初期(笑)感覚でずっと好きでした。ピアノのみですとよりクリアに聞こえてくすぐったさ満開。
展開部にはリズミカルな嬉しさにもピリっとした緊張感があって彫りが鋭い。曲のカンジは変わらずとも色彩を変化させていて、さりげなく、さっ、さすが〜〜っと感動。生ライブの醍醐味です。
思えば塩入さんの曲にも君など、二人称が多いですね。

さてMCはエキシビションのお話から饒舌さは加速して(札幌は今年です)止まらない止まらないただ私が覚えているのは鈴木明子さんの演技でピアノソロを弾いたラテンの曲がyoutubeで観られます!こと。渾身の演奏です。是非! 
海の上のピアニストより〜愛を奏でて
海…は遠いので、舟から愛でる桜遊覧(京都が良さげ。)も一興あり。イントロで乗船しましょう。
っと書きますれば、モリコーネ作のこの名曲が角度を変えた塩入色アレンジの視点から聴こえてきませんか。
ゆったりの揺らぎとクリアなメロディを解り易く弾き分ける調べに、ほんのり桜の香りが漂うようなロマンティックさを広げる。思わず鼻歌で歌いたくなる。そうさせる、どこまでも甘美な音色にも漕ぎ行く先は決まっている安定感がありました。
心を委ねていれば、夜桜へと時間を経ていく流れに
カッチーニのアヴェマリア
祈りの曲ですね。滑らかな旋律を繋いで行く(いつもは弦楽器主役で聴いているので、ピアノでの滑らかさは違和感なく当たり前のように聴いていますが、それもテクニック?)レガートなカンジの伴奏が美しくて、夕闇の碧空と桜色に浮かび上がる花びらの響宴を描いているよう。
ラストの方の、低音のトリルが耳に残りました。咲き誇る夜桜があすには桜流しで散っていく儚さを憶い、でも、おしまいを告げる音は穏やかで、温かな光に照らされる感覚に安堵。きっと来年も会えるね。感謝感謝です。
船下りはおしまい。
みなさんこっちこっちと呼ばれたお部屋に戻りましょうか(笑)
MC炸裂。水樹奈々さんのコンサート出演のお話。皆さんDVD(6月発売予定)で確認しましょう!!
塩入さんのこのごろのお仕事音源コーナー。
アルビレックス新潟 のRadioテーマ(新潟県民FM PORT)ブラジルっぽくとの要望で。
ANAK  編曲:塩入俊哉(杉田二郎)東南アジア感。
音源を流しながら塩入さん、曲説を交えてくださいました。さらには車が燃えたお話など、豊富な会話、皆さん爆笑&頷かれたり会場も大いに沸き
…さながらお茶会のようでした
全打ち込みで一曲総てが仕上がってしまうという(できる事スゴいんですが)驚愕です。
…ワタクシ、塩入さんがお気に入りのギタリストは約一名おいでになるのではと思いますが(笑)
MCがお花見の話題へ進み、外せないイカ焼きの匂いを妄想させながら。
桜の時に
曲想の本来は今の時季を指しているのではないのですが。詳細は生ライブで聞いてくださいませ。
ライブでのイメージでっす。
和のメロディに平安貴族気分(いえ、この時代にこんな素敵な音楽は無い)屋台は瞬時に消えました。花冷えのひとときに咲く濃厚な色をのせた桜僅かな寒さに、抑えても心の内側から湧く情熱、広がる雅なロマンが切々と歌い上げられていきました。

ブラック・バカラ
悲痛な恋愛の曲をイメージし、奥村愛さんに創られたヴァイオリン曲。
朗々と謳うピアノに細やかなパッセージが絡んで、ほんとに一台のピアノか?と目を凝らしてもやっぱりおひとり。エネルギーをメロディでやたらに放電するのでなく(弾かれている愛さんの姿を重ねて)、主旋律に縦横無尽な装飾的なパッセージと綿密な構成で深みと独特のコクを与えていくピアノ。クールに音を絡ませていても艶めいて色香を漂わせてくるヴァイオリンが攻めてくる妄想も重なりました。妖艶な桜とブラック・バカラがセッションするようなピアノソロ、白眉の曲、素晴らしかったです。

MCの笑いも、私達の興味を引く楽しいお話は一音で飛んでしまいます。
塩入さんが放つ音色は楽曲、生演奏の時間へと瞬く間に心を落としてしまう、濃密なパワーを秘めている。
これもマジックなのです。
私達お客が感じるのですから、楽曲を伝えたいアーティストの皆様は心身底から感じ取っておられるのでしょう。曲に入り込める入り口が備えられていて、その感覚が少し感じられたことが嬉しかったです。
二部ラストは、三笠宮さまへ献上なされた曲。フレンドリーな中で聴いていただいたと。
あの頃のままで
バラードの曲。イントロではピアノソロでもストリングスの音色が自然に重なり幕が上がる感覚。
愛らしい主題の流れに三笠宮様の柔和な表情、聴いていらした皆様の笑みが浮かぶ。広がりゆく遠近と、重心を安定させる音色の幅が醸し出す気品の調べに泣きそうになりました。
ラスト付近、左手のドロドロドロ〜〜の連打から、いよいよクライマックスがくるぞ〜〜っと鳥肌が立ち、さらに立体化し重厚な音色の花束に度肝を抜くかれ、もっともっと聴きたくなる衝動に駆られ、身を乗り出してしまいそうになった。音楽の美意識を極めた楽曲に超感動しました。
最高のクライマックス
ブラボー噴出の演奏でした
…場所は違うでしょうが皇居(笑)千鳥ヶ淵の桜といたしましょう。

クロージングナンバーは。
夢のしずく
2008.3月上野公園満開の桜を愛で東京文化会館へ。宮本文昭氏のオーボエ引退公演を聴きました。
夢のしずくが聴きたかったちょっと切ない思い出を同じ時季だけに思います。
夢は叶わない事のほうが多い。みんな判っているよね。でも一生懸命前を向いて歩いている。
初桜の初々しさに戻ろう。
…この土地では未だつぼみなのだから。長い冬芽の時季こそを大切に生きていかなくてはと教えている。

総ての曲への愛情、音楽というフィールドにしっかりとその大地に根ざした一歩一歩を踏みしめてこられた塩入さんだけが表現できる深く繊細な音色を一音足りとも零さないように聴いていきたい、その変わらない想いが大きく膨らむ、お客様へ注がれた愛情が拍手という愛情で応えている
大拍手が鳴り響いていました。

先日のソロ・ライブ、春の暖かな陽気と雲一つない空、更には満開の日に重なるなどということは果たして是から先、あるのだろうか。
今回のRevueには桜を取り混ぜて記録しておきたいと憶いました(←強引な部分もあったかとおもいますが)お読みいただき感謝申し上げます。…やはり長過ぎました(汗)

春爛漫は人の心を惑わします。
惑わされるくらいピアノとフレンドリーなお人柄の魅力に埋もれた幸せな一日でした。
ありがとうございましたo(*^▽^*)o~♪
 
夢のしずく
ピアノのスコアが出来上がりました。
¥500 発売開始です!
takako.