7月 8日sat.八ヶ岳高原音楽堂
塩入俊哉 featuring 稲垣潤一 真夏のファンタジア vol.3
「ピアノとシルキーvoiceのミクスチャー・究極のバラードへ」
この夏、三回目を迎えました。
すご〜〜〜っい
Revueです(/収録アルバム)

1st
 Until today /君のいた夏 
稲垣潤一氏、ご登場 
 夕焼けは君のキャンパス &
この空/Self Portrait  &
 君、/男と女5 &
 君のためにバラードを/EDFE OF TIME 
 君らしくない/HEART & SOUL &

 ベースマン岡沢茂氏への書き下ろし新曲 
 ショパン変ホ長調第二版 ノクターン 
 〃 アレンジVer. 映画「愛情物語」

2nd
 映画「ひまわり」テーマ曲 
 Tokyo3a.m./Tokyo3a.m. ピアニカ
 追憶のオペラ/ 〃 

稲垣潤一氏再登場 歓声が上がる
楽園伝説/NO STRINGS& 
誰がために /Personally&
終着駅/SKETCH of HEART& 
振り向いたときそこに見える階段を数えたことがあるだろうか/Personally & 
 She is a Star/EDGE OF TIME &
 恋のプラネットサーカス/Personally&

アンコール
メリークリスマスが言えない /WILL  & 

クロージングナンバー
夢のしずく/Tokyo 3a.m. 

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
"もう 泣かないで これからだって、君のことだけを想っている"
(塩入俊哉1st アルバム君のいた夏、ライナーノーツよりコピペ)
……Until todayopening曲です。

ライナーノーツを読み返し、二人称でのスイートな世界感を憶いつつ、
イントロで曲名を遡った時のノスタルジックな感傷…は、瞬間にすぎず、
ピアノで生演奏なされた音色は”いま”こそを刻む。
すっと立つピアノの音色。そのレンジの広がりと間奏のNewアレンジにわくわくし
学生時代からの友人とカフェでおしゃべりしながら、日常会話の喜怒哀楽が表現されているよう。
そんな時間も幸せのひとときなの。
ふっと俯瞰な目線(上からじゃない)で読み返した文章は、いつの間にか曲は二人称を超えている。
塩入さんの楽曲が心に、記憶に脈々と息づいてきた時の流れがあったことを知らせてくれました。

…でもですね(笑)早々稲垣さんがご登場イコール楽曲のイメージがどど〜〜〜ん
…極上スイートな歌詞に酔わせてください
…さて塩入さん(以下S)イキナリ「稲垣さん、暑いです」会場爆笑
稲垣さん(以下J)「去年は寒かった。二年続けて雨、さっき雷が鳴ってちょっと心配して。
今日は雨の曲は用意していません。35周年ツアーと被る曲は一曲だけです(わ〜〜っと歓声が上がる)CDと同じのもあり、違うのも。ピアノ一本でやるとルールはあるけど縛られない。塩入が自由にやれる、セッション的なライブを」
ワタクシ嬉しい〜〜〜っと叫びたい(笑)
稲垣さんがお話始めますとなんと申しますか、至近距離に驚く。お席は真ん中あたりの端っこでしたが、感覚が近いのです(この会場ゆえかしらん)ご登場なされた時の会場の気が、明るいこともあり、お姿に見蕩れるため息と嬉しさと期待と感嘆の声に、室内温度が瞬間上がるのではないかと。
Revueを書きますが、ワタクシが稲垣さんの楽曲全てを存じあげてはおりませぬゆえ(汗)
CDに沿ったアレンジか否かは間違っている部分もあると思います。
一個人の記録として書き留めます。

夕焼けは君のキャンパス… もしかしてツアーと被っている曲はこの曲でしょうか。
TVから流れてくる声にトキメキ、CMに釘付け。そんな方が全国に大勢いらしたのでは。
世代を超えた瑞々しい歌詞を違和感なく歌える魅力と暑い外の風景から爽やかな風が入ってくる心地よさを覚え、
続く風景は、空
この空
リアレンジ的なピアノのメロディは壮大に広がる声の表情と、内面へ翳っていく思いを描きわけ、暑い、じゃない熱い曲なのと再認識しました。そうそうこの曲、ラストの歌詞と曲がちゃんと終わったような終わらないような、空はどこへ続いていくのかでしょうかな謎掛けを残していて。当時は消化不良。
そして35年後「僕は堂々と生きてきたぞ!」みたいなとっても男前な稲垣さんに重なりました。前向きにふつふつと沸き上がる感情。過去に残した曲が今また甦る。そんな意味をも持った曲への再注目もさすがです。
私には完結Ver。あぁスッキリした(笑)
J氏曰く、当時は夢も希望もない曲で、大反対されたとのこと。
J「三曲続けて君シリーズ、君ばっかり(偶然とのことです)」
 君、
サビの部分からの始まり、急に転調?し、そこにすっと乗る稲垣さんのシルキーヴォイスが一突き。同時に聴く者達のハートをズバッと射抜くような声はクリスタルの槍が刺さったみたい。
細やかなマジックを奏で、ゴージャスな響きでバラードをドラマティックに展開させていくリアレンジはさすが。稲垣さんの歌声に熱が帯びていく感覚が嬉しい。
CDの音色そのままにピアノが奏でる 君のためにバラードを
イントロで私達女性の胸のキュンという音が聴こえました??
ピアノも熱が入って稲垣さんをぐいぐいと挑発しかけているかのよう。MCで、異種格闘技戦と稲垣さん申されましたが、私にはすでに開幕です(笑)華麗な演奏に、音の連なりには隙もなく、そこが稲垣さんと曲全体を包み込んでしまう男性的な強さをも思いました。
 君らしくない
前二曲がゴージャス系ならば、アレンジはCDに沿っていながら、3拍子のリズムをきっちり刻まれる。躍動を与え、さらりとでもデリケートに並ぶ声の動形をくっきりと際立たせていていました。

タイトルの共通に興味を覚え、比べてみれば、各曲のセンスを引き出そうと富んだ表情の変化を聴きました。偶然が気付かせてくださった君シリーズ、他の曲も如何かしら。

ここで稲垣さんは退場。
MCではVol.3ともなりますと(他会場もありますが)VOL.1の時のどちらが進行役?なカンジも無く、
お互いが上手く絡み合っていく進行は滑らか。
そしてひとり塩入さんの和むMC。
S「35周年、稲垣さんとはリアリスティックツアーから。32年。
”お前はなんのためにここにいるのか…etc  と、岩井さんにずっと言われた(会場大爆笑)
…ベースの岡沢さんのソロアルバムをプロデュース中、彼はフレットがないベースを特訓中」
身振り手振りのご説明に大いに盛り上がりました。
CDへの興味にもつながります。岡沢さん試練です
その岡沢さんへの新曲をご披露。
塩入さん曰く「岡沢さんらしくない。僕の世界へ引き込んだ曲」
ワタクシのファーストインプレションはラヴェル系。構成が立体的というより、様々な音素材が淡い色合いを描き並走していく。シンプルに呈示を繰り返しているようでいて、単にこの作品が綺麗事ではない入り組んだ側面、カラーをちらちらと示していく複雑な絡みが聴こえる。その光と影がとっても気になっちゃいます。
岡沢さんのベースがメロディをどう歌うのか…もっともっと気になっちゃいます
やや重たい流れにしっとり潤う会場、クラシックの名曲をと。
ショパンのノクターンを原曲そのままと、アレンジ篇と聴き比べ演奏です!
本日の白眉
 ショパン ノクターン作品9番の2 変ホ長調 
曲をあるがままに語らせる絶対音楽的な演奏かつオーソドックスにとおもいきや、鮮やかなトリルの後、そっと置く1音は塩入さんならではの絶妙さにドキっ、ちょっとした付点も、ラストの盛り上げも、と、ひとり勝手に鳥肌立てまくり。メジャーすぎて生演奏ではあまり聴かれない曲には演奏者の確信犯的な面白さを発見できむしろ新鮮です。
絶え間なく湧き出る甘美な調べ。を丁寧に扱って奏でるテクニシャンメロディは夜想より、目の前に広がる白樺林に滴りおちる霧雨を聴き見ている。
…と。しっぽりしおらしい感傷、
…果たして彼は、浸る間を与えず
間髪おかずに轟くイントロ
ぶっ飛んだ
S「派手な ショパン ノクターンアレンジVer. 映画「愛情物語」」
なんてたって、タッチが豹変 ば〜〜〜ん!と最初からド派手にピアノが轟く(ソロライブの際、カーメン・キャバレロ風とお話なされその後Youtubeでききましたが、アナタ様そんなもんじゃない
最初からエンディングのレベルでもつのかと心配になるワタクシ(笑)
ショパンの作品はおおまかに三部形式、最初は優美に、中間部はドラマティックに、そして終結。また短調を長調にもっていっちゃうイメージはどこへ?
お馴染みのメロディを、輝かしく堂々と歩ませつつ、細やかなパッセージを含む縦横無尽の調べが常に添う。
一曲の中に主役と数人の脇役がノクターンという戯曲を演じているよう。
天と地のレクイエム、水のない河…約束、他のミュージシャンに提供なされた曲をソロ演奏するのも勿論素晴らしい。ただソロで弾かれいても、私は羽生選手の姿、競演者の音色や歌声を同時に見、聴いていたのです。
ピアノという楽器の真髄まで鳴らし切った怒濤なごとくのエンディングまで真正面から情熱いっぱいに一途に奏でるエレガントの究極なこの曲は、塩入さん以外何も寄せ付けない。終盤に向かっても弾き飛ばすことなく、正確な指と理性の備わったコントロールで内面にも外面にも熱い理想的なバランスのノクターンを作っていく。スケールが大きすぎここに私にとって塩入さんというピアニストがソリストの姿での明確な位置ををはっきりと認識させてくださったのです。(今頃?っと突っ込まないでください・笑)
理性も吹っ飛ぶ身震いと感動でしばしボーゼン。
圧倒的な印象を残し、コーフンの拍手鳴り止まず、一部終了。

…ノクターン、6.22.のソロライブで聴いたときより何かが違う。会場なのかも。クラシック専門のこのホールの響きと水を得た魚の如くなピアノが謳い上げる。いつも難なく弾かれている雰囲気の塩入さんも紅潮しているようにもお見受けしました。

さぁソリストの第二部が始まります。
こほんノクターンを弾き終えた後のご挨拶を塩入さんは飛ばしたそう
”理性”と記しましたが、私達と同じかしらん。おほほ
映画「ひまわり」テーマ曲。少し暗くなりはじめた頃に哀愁のメロディ。季節もはまる。
ひまわり畑が広がる映像に、ひんやりと独特な音のトーンが哀しく濡れるような色合いへ変り、母性を感じさせる暖かさのメロディに救われ、心の奥に触れる演奏と感じ入る。
やっとコーフン状態が鎮まったところで、MCは稲垣さんの伊那公演道中、諏訪駅にて
日頃の笑顔記念写真を撮ったところ、観光客ご一行様で新聞紙上に載った話題なども大盛り上がり。地元ネタは滅多にごさいませぬゆえ、記しました。
そしてピアニカを駆使してのTokyo 3am.
以前にも書いていますが、ピアニカの音色をハーモニカの如くな音色に変え、吹き込む息のひとつひとつが起伏に富み、同期する楽器とのアンサンブルを見せて、快速なテンポで小気味いい緊張感を孕みながら曲自体をセンスよく引き締めていた。
追憶のオペラ 
厳寒の一月、藤澤ノリマサさんがイタリア語で歌い上げてくださった。あの時の藤澤さんの声、表情と大きな感動が甦りました。
思えば、いつぞやか。そう岐阜。松原健之さんのコンサート中、この曲をソロで弾かれ、塩入さんのソリストを意識しはじめた曲でもあったのでした。

稲垣潤一氏再登場 
MCでは曲の断片だらけの話題に笑いがいっぱい。カセットのワードが懐かしい。
オリジナルのNew アルバムに期待も大きく膨らみます。
〜究極のバラードへ〜
楽園伝説 オリジナルに添って。
当時はリゾート地で寛ぐ幸せな時間を思い描いたものですが、歌詞の”世界中優しさに包まれた”のならば、争いは無いはず。時を経てゆけば歌の捉え方も変わっていく、この空、等そんな曲も必要ではないかしら。
続く誰がためにもCD仕様。
何度聴いたことでしょう。懐かしさで胸がいっぱいになりました。そんな心を見透かしたかのように稲垣さんの声は真っ直ぐに記憶を駆け抜け、ピアノは歌詞の思いの総てをさらけ出すというより、奥に秘めた感情を歌詞と声と融合させながらひとつの流れを作り、情感を盛り上げていたと聴きました。
終着駅
伴奏はオリジナルに添っていつつも、一転、和音の連なる躍動が高音域の稲垣さんの声をがっつり支えていて、アルペジオの流れとの対比には始発駅と終着駅を描き分けているかのよう。

MCでは曲作りのお話から、S「稲垣さんお誕生日おめでとうございます!」に会場大拍手
曲は J「テンポのある曲を用意してきました」タンバリン片手に
振り向いたときそこに見える階段を数えたことがあるだろうか(ナゼにタイトルが長いのかしらん)
オリジナルに添って、タンバリンも冴えます。稲垣さんの声が艶を帯びて弾み、暗さが次第に深まっていくホールに煌めきを増しているよう。リラックスした手拍子が笑顔と遊び心をさそっちゃいます。
She is a Star えっ。この曲もピアノ!ちょっとびっくり。
86年かしら?ホールツアーではミラーボールが回っていた記憶。力まず、スマートなノリで歌い上げ、振り回されない大人な男性のカッコよさ。拍手手拍子よろしく、グルーブ感もバッチリなピアノも弾け、ここは武道館??(な訳はない・笑)伸びやかなヴォーカルと共にそのままタイムスリップ。
そして J「ラストの曲は、久々で、塩入が ”えっ!”っていう曲(稲垣さんちょっと嬉しそうに恋のプラネットサーカス!」歓声とともに異種格闘技戦再開。
ほぼCDに添っていたアレンジが間奏でジャジーに180度変わった。
ノスタルジックなテーマがジャズ的にヴァリエーションされていくラウンド開始。
息継ぎがない歌い回しと即興的なリズムに相手に入り込む隙を与えない駆け引きみたいな愉悦感が堪らない。お互いが譲り合う、気を遣うことなく真正面からの勝負、異種格闘技戦と申された稲垣さんの心意気、上から目線ではない心の表れに感動を覚え、そのものの音色であることがほんとに嬉しい。
さらに稲垣さんのアップテンポな曲における歌詞とリズムのはまり方の巧さ!ロックンロール系洋楽を聴いている感覚に似て。以前NHKの番組にご出演なされた際、コーヒールンバ?かな、歌われて。素人な私が生意気に恐縮ですが、歌詞とメロディの絡みの妙、コブシを上げるノリの良さではなく(笑)滑らかに軽妙にはまっていてびっくりしたのでした。バラードももっちろん極上ですが、こういうノリで歌える魅力も大注目&忘れてはならないと思うのでした。
いやん、もう素敵すぎっ

大盛り上がりにて終了。

アンコール
メリークリスマスが言えない
お馴染みのピアノのイントロが伸びるのびる(いえ、伸ばし気味に聞こえただけでして。まだ終わってほしくないという私達の気持ち)
ハッとするピアノのフリル音、しなやかでしかもキレのよいオリジナルパワーが加わった演奏に、サラリと爽快に歌われる稲垣さんの声はすっと品のあるロマン性が香っていく曲となっていました。
タイトルはクリスマスですが、初夏を飾るとっても素敵な曲のイメージにもなるのですね。


クロージングナンバーは夢のしずく
S「スコアを販売しています。弾けます」とのお話。
はい。弾けます。
しか〜〜〜し、ニュアンスは全く届きません。ペダリングなんてどうしようもない。
凹みます(笑)こればかり個人の技量次第。
ショパン、ラヴェル、ラフマニノフ、ドビュッシー。
スコアはあれどニュアンスはどう表現するのか、演奏者は間を読むのでしょう(超難)


塩入さんのソロアルバム 君のいた夏(1997年) に
寄せていただいた
稲垣潤一氏のコメント
「……曲ごとにカレンダーをめくる様な音に、季節感を彷彿とさせる……」
季節感いっぱいの楽曲と雰囲気満載の八ヶ岳でのコンサートが実現して三回目。
予測してらしたのかしら。
稲垣さんのCDを聴き返しながら、この曲がまた聴かれるかと、過去を越えて未来を予測できたらどんなに幸せでしょう。

駐車場には県外ナンバーがずらり。しかも遠距離。時間もお金もかけてお出かけくださる。
何より塩入さん稲垣さんが叶えてくださるコンサート。
来られることにも感謝。
リゾート地でありながら毎回スーツ姿でご登場くださる。
ステキです。

総てに拍手を贈り続けていたい。 ありがとうございました。

終えた今、来年のカレンダーに書き込めますように。

takako.7.22.