2020.6月27日sat 15:00〜16:40頃
塩入俊哉 featuring 稲垣潤一
〜チェリスト古川展生を迎えて 「夏めく風に想いを…」
出演:塩入俊哉(pf)稲垣潤一(vo)
ゲスト:古川展生(vc)
Program
1.夢のしずく/
2.あの頃のままで/

3.Otonal/ 
4.Tokyo3.a.m./ 
5.リベルタンゴ/ 

6.荒城の月 /

7.君、/  
8.楽園伝説/ 

9.日暮山/  
10.もうひとつの夏/  
11.生まれる前にあなたと/  
12.クリスマスキャロルの頃には/  

13.UP TO YOU/  
14.1・2・3/ 
15.夏のクラクション/  

16.AVE MARIA/ 

200627

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6月27日sat. Inaka 3p.m. 晴れ(Tokyo3amのパクリ)夏めく風は暑め。
画面の映像は藍色に染まったピアノの鍵盤が待機(この布陣は貴重)。
塩入さんの手がすっと置かれて発するメロディは。
夢のしずく
オープニングで演奏されるのは珍しいとも思う。
鍵盤に触れる優しいタッチ(音はもちろん深く確かな響き)は、この春からコロナ禍で沈み気味の私たちの心にそっと手を添えながら、しなやかでみずみずしい調べを今、生で弾いている実感で届けてくださる。同時に体も活き活き復活した感覚に感謝です。
長い音楽活動の日々、(稲垣さんとは35年、古川さん18年、他、多岐にわたるジャンルのアーティストとも)繰り返し評価も受けてきたことと思います。
切磋琢磨を重ね続け、築き上げてきた音楽性や高度なテクニックを持ち合わせてはいても、露骨には示さない奥ゆかしさ、音楽や気持ちに寄り添うことを大切にしている演奏は、ナチュラルで親近感を増し、癒しへと導いてくれる大きな魅力であると再認識。

さぁ生ライブ開催です(途中から全景になり、わぁい)
主役の塩入さんご挨拶(後ろの黒板?に書かれた文字がきになるきになる・スミマセン)
あの頃のままで
三笠宮さまに献呈なされた名誉の曲。
CDではイントロでストリングスがカンタービレ!立体的な空間を広げるエレガントな幕開け。
今日はピアノが回想するような穏やかな調べ。
ロマンティック溢れる音色はシルキーヴォイスならぬ、シルキータッチ。
流麗な伴奏はそのままにサビへと典雅を極めていくドラマティックなアルペジオが身体中に染み込んでいく感覚は止められない感動をもたらし、ラストのリリカル=瞬間キュンと胸が締めつけられる感傷はどこかに忘れていた感情なのかも。
ステキっ!と叫びたい(そうか、この際叫んでもよい状況下であったと我に返る・笑)
ピアノソロだから判る、一曲を通して常に旋律線がくっきりはっきり届く。あれほど細やかな伴奏を奏でつつ。感嘆しきり。
マジックハンドでどなたかが旋律のみを弾かれているのかと、居るはずは。。ない。

チェリスト古川展生氏ご登場
塩入さんと今年一月、ソリストでご出演なされた東京フォーラムでのコンサートのお話。
古川さんもオケに参加、その時に演奏した羽生選手、ショートの曲。
Otonal
ステージライトも燃え、真っ赤へ変身。
以前生演奏をソロで聴いた時より、柔らかな流には仄かなロマン性が宿りながらも、急変の落差や重々しい陰影には鮮やかな変化を持って直球で鋭く攻めてくる。
すかさずチェロがさっと沿い、映像にも魅入ればアイコンタクトも要らないほど、まさにDuoの阿吽の呼吸での綿密な音の重なりがめくるめく展開。
強音でも全く力みのないスタイリッシュなかっこよさに魅かれました(難曲をサラリと弾き切る強靭なテクニックの賜物)
ちなみに画面が全編に渡り、画面がフェードアウトしながら、次画面が被っていく流れはとてもステキです。
Tokyo 3a.m.
ブルーのライティングと、チェロVer.で初めて聴いた12月の原宿、雪のサブタイトルが付いていたことを思い、チェロの滑らかなボーイング、フレーズごとに綺麗に残る遠近音に懐かしさがこみ上げます。
鍵盤ハーモニカが奏でる間奏の音色も今日はチェロ。ホントはとても憂いのある、やるせない午前3時の空気が、青空のアフタヌーンに聴いているものだから、湿った暑さの風が、涼風がそよぐ心地よさへ変わっている。嬉しくてウキウキ気分が先行。3p.m.ブルースカイのtea timeになっていました。
古川さんとのMC。
古川さんは新幹線に乗るのが4ヶ月ぶりで前夜はわくわくして眠れなかったとか(カワユイ)。
お二人の会話が盛り上がって楽しいです。
さぁDuo演奏は続きます。レジェクラでも大人気曲、思えば藤澤さんの歌唱も素晴らしかった
リベルタンゴ
鍵盤も真っ赤っか。軽快なイントロにチェロを叩く音リズムが先を煽る。
待っていましたとばかりにアグレッシヴにアタックしていくピアノと、艶かしいチェロのメロディの掛け合いか心を破壊する(笑)
あぁ〜〜(ため息)会場でDuoの演奏聞きたいのアクセルをぐいっと踏み込んじゃいます。
本能的とも肉感的とも捉える二人のリズムがググっと迫り(音色は情熱的でもお二人は冷静、しかし、今回はどこかノリノリとお見受けしました)
決まるラストは大騒ぎ(笑)ぎゃぁ〜〜カッコいい
古川さんが”ありがとうございまぁす”とラスト思わず呟いちゃったな声に、演奏できる感謝の気持ちが表れているよう、じんときました。
この曲、ピアソラご本人の演奏や他、ネットで聞かれます。
Duoのキレッキレ弾きっぷり圧巻の演奏ここだけです。

その熱気を鎮める、チェロのソロ、アレンジは塩入さん。
荒城の月
しか〜し熱情が鎮まるどころか、深く潤う響きが心の奥底から鼓動をえぐりあげるし、明朗で高速のリアルなパッセージは心を搔き乱す。
改めてびっくりし、和音の一音一音までもが均一でクリアに広く響き渡るさすがの音色に聞き入っていました。
さぁ皆様お待ちかね、稲垣潤一氏ご登場〜〜〜
ライティングはグリーン&ゴールド(やはり黒板の文字がきになるきになる・笑)
配信は初めてと申されました。チャットも読んでいただけて。配信ならではですね。
私から緊張は感じられず、リラックスなされた雰囲気をも伝わる大人な空間(座って歌うスタイルにも)に
君、
稲垣さんの歌声、第一声にびびびっっと電流が走った(古い表現)のであります。
フリーズ状態のわたくし。なんと綺麗な声なんでしょう(今更ですが。スミマセン)この一言以外思いつかない衝撃を受けました。
反則です(笑)
前曲がチェロの朗々と歌う中低音ゆえに、この選曲は、もしかしたら意図的なの?
(配信ゆえかトークでの低めの声からのギャップもコンサート会場より増幅してる感)
思う壺に落ちて。
歌声しか耳に届かない、またバラード殺しと言われた(よね?)稲垣さんの世界を瞬時に生むさすがの存在と声。
次は。
楽園伝説
映像の向こうには、皆さんの幸せな微笑みが浮かび黒板を埋め尽くてもらいたい。そんなひととき。
2014年、1985年の曲を同時に今聞かれることは楽園伝説実写版。”世界中が優しさにあふれたなら…”
歌詞の意味が今だから、染み入ります。

塩入さんMCにて、配信により、倍音の揺らぎが届いているのではと。
はい、揺られっぱなし夢見心地でございます。ツアーとは違う感じがとてもうれしい!
秘密の楽園ですね。
古川さん再登場
ツアーでも歌われている、
日暮山
1stアルバムでは異色の曲。イントロのチェロのボーイングソロにピチカートの柔らかで膨らむ音。
ピアノの鳥の羽ばたきを思う音色、何気ないんですが絶妙の塩梅が情景を作り、シルキー&ハイトーンヴォイスが弾かれたように語り歌う曲には物語性がある。
1stアルバムではお伽話な世界がモノトーンで歌い語られていた。今回もシンプルな編成ですが、再度息を吹き込まれたこの楽曲にはチェロとピアノの演奏が色彩を施し、稲垣さんの声が大人のメルヘンへと世界を広げている。そこにはまた、デヴュー当時の稲垣さんのどこか少年っぽさを残した無垢なイメージを彷彿させるファンタジックな底辺が息づいていました。センチメンタルと懐かしさがこみ上げますね。
ブルーのライティングにイントロクイズ。
タイトルがわからない??
チェロのソロ(スルスルっと足されているパッセージが小粋)で
あっ”もうひとつの夏”(っと叫んだファンがなんと多かったことでしょう…と思います)
ノスタルジックな感傷も今はなんだか懐かしく大切な思い出に変わっていると気づく2020の初夏。
遠い過去の切なさもなんだか愛おしく思えてくるまさに”もうひとつの夏”は優しすぎて甘美ゆえにじわりと涙を誘いました。
そこにチェロのソロ、三連符技は、涙腺崩壊を煽っているかの如く伝わってくる。
おっとっと今は昼間で明るい、は恥ずかしいのでぐっとこらえて画面をみれば、
稲垣さんは超クール。
ニクすぎる。
今回の選曲はセンチメンタルさ切なさ先行でもマイナー曲ではないので心が晴れやかな気持ちに充たされ幸せいっぱいになりました。基本楽しいのです。ありがたいです。

クールな稲垣さんはチャットをチャント見てくださる。
MCで、チェロが入ると違いますねの言葉も嬉しい。声に近いと。
塩入さんはMind Noteコンサートの映像をみて(説教はかのギタリストさん)すごくよかったと。
あの音楽会、バラードコーナーの演奏はN響のメンバーであったと、初めて知りました!
塩入さんがリクエストなさった
生まれる前にあなたと
端正な美声はどこまでも伸びやか。
どこかストイックではあるけれども気負いがなく、自然体な歌い口であると感じました。
そこにはピアノとチェロが稲垣さんの主唱を強調するのではなく流れに乗り、流動的な演奏で印象をつなぎつつ、さりげなく、且つ時々波立たせる刺激で、声の起伏やアタックがより浮かび上がって伝わるとも思いました。ロマンティック極み曲。
荘厳な音楽会のイメージを彷彿させる32年前のステージ再現はすごいことです。

クリスマスキャロルの頃には
歌詞の世界は今、ですよね(私的解釈で)イントロに、黒い雲が立ち込めていく妖しい展開はSEが絡んだのかと思ったらチェロでした。そうでした総てアコースティック編成の配信ライブ。しかしお二人だから可能な多彩な表現、アレンジとテクニックがここにありました。
曲中も時々ちょっかいを出す(良い意味でね)摺り合わせ、誘うチェロの音色はドラマティックな予感が滲みでて、ぞくっときました。しかーし。いくら稲垣さんの声に揺さぶりをかけても少しも動じない、存在と安定した大人の声は揺るぎないです。塩入さんの安定した伴奏もがっつり支えていればちょっとやそっとでは揺るぎません。
クリスマスキャロルの頃でも関係に変化はないと思われます(笑)

稲垣さんMC”塩入とライブやって来た曲はアルバム4枚分くらいあるんじゃないか。そのうちCDに…あるかもしれません”(是非実現して欲しい〜〜と騒ぐファンがここに・笑)
Up To you
アップテンポの曲を稲垣さんのダブルタンバリン(さすがスタイルも決まってる)と塩入さんのピアノのみで歌ってくださるというすご技。
水を得た魚のごとくピアノの鍵盤はレンジいっぱい上下飛行距離も最大数駆使されてのダンサブルな曲には、会場となったお部屋もあった事と想像してます。
鍵盤布陣の映像に、タッチは益々鮮やかにはじけ、音は冴え渡り&重心あり。この音色を出せるピアニストはそうそうおられません。
ダンサブルな曲は続いて
1.2.3.
ジャンプなされた方大勢いらしたことと。
心の震度も観測?
私は、滅多には見られない鮮やか、軽やか、瞬きできないダイナミックな超高速転回の鍵盤さばきに固まってしまいました(すごっ)。豪快な鳴りっぷりに稲垣さんの声も跳ねるように起伏に富み、時に柔らかくそしてアタックをかける熱い展開は、配信ライブでお客さんいないのに、臨場感に充ち、一体感生まれる空間こそがライブ会場そのものでした。
この時間がもっと続いて欲しい〜〜の願いもむなしく
稲垣さんのラストナンバーは名曲。タイトルを聞いただけでうるっときました。
夏のクラクション
しかもチェリスト古川さんも加わられたスペシャルver.は涙モン
イントロで微笑み弾く古川さんにうるっとしつつも、名曲は理屈抜きに聞き惚れます。
原曲に沿ったアレンジは綿密で、繊細なピアノの調べとチェロのメロディの調和により、稲垣さんの今も変わらないシルキーヴォイスの芯をがっつり支えて、楽曲を豊潤に鳴らしていたと思います。
名曲ゆえに色褪せさせない歌声とアコースティック演奏の実力も記しておきたいです。
昨年末に聴いて以来の曲は半年ぶり。なんてありがたいことなのでしょう。
日常のなかで活き活きと流れて続けていた音楽への情熱がふつふつと湧き上がる感動が
身体中を走りぬけ、ずっとつないでくださっていることへの感謝をなにより伝えたくなりました。

本日のクロージングナンバーは塩入さんのオリジナル作品
アヴェ・マリア
塩入さんも申されておりましたが、きっといろいろな想いを曲に込められたと思いますが、今は感謝しか浮かびません。
コロナ禍において、様々な場所で尽くされている方々への感謝を忘れてはならないと。
そして、世界中祈りの曲でもあるアヴェマリア。慈しみ深い荘厳な調べに、楽園伝説の”世界中が優しさに溢れたなら…”の歌詞を思い出し祈りたいと。たとえ夢物語と言われても、世界もさらに地球も優しくなりますように。災害が起きない日々への祈りを。
ゴールド、レッドのライトからブルーのライトが交錯するクロージングにそっと思うのでした。

幸せな時間を
ありがとうございました
takako.2020.7.4.